新潟のアイドルグループ、NGT48の公演が当選したので、久しぶりに遠征することにした。一時期はネガティブな話題で「炎上」し、実質的に活動中止状態だったが、新潟の商業施設ラブラ万代での劇場公演を再開していた。
朝早く起きて新潟に向かう。前日は湯島のすとろべりーふぃーるずにて痛飲したが気合いで起床した。楽しきことなら起きられる。
発車1分前のMAXとき311号に飛び乗る。危なかった。これを乗り過ごすと開演に遅刻するところだ。
東京の晴天とは打って変わり新潟は曇り。半袖だと少し肌寒い。
11時頃新潟に到着。
微妙に時間が空いたので、そばを食べることにした。駅中のそば屋だが、なかなか美味い。
さてと、ラブラ万代に向かう。ちなみにラブラ万代は三井不動産が運営するイオンを核テナントとした新潟中心部随一の商業施設だ。
新潟駅からバスで5分くらいで行ける。
空港よりも厳重なセキュリティチェックを経て、いざ劇場内へ入る。
入場は抽選で決定する。なかなか呼ばれず20巡目くらいでの入場となった。
立ち見エリアの2列目、割とステージ全体を眺められるところを何とかキープできた。
公演が始まる。1曲目は「ロマンス、イラネ」。2008年のAKBのシングルだったりする。
もう10年以上も経つのか。
特筆すべきはNGT48のパフォーマンス力が格段に上がっているということだ。お世辞にもパフォーマンスに定評があるとは言えなかったNGTがここまで作り込んできたか。
鍛錬の賜物だろう。生歌を交えながらのダンスのクオリティ。いや、うまいとか、うまくないとかいう次元ではなく、表現に魂がこもっている。
個人的に気になったのが、NGT2期の川越紗彩ちゃんだ。何というか、神々しい。
ユニット曲での「記憶のジレンマ」は目を引いた。真っ白なドレスで現れた彼女はもはや宗教的色彩を放っていた。
11曲目「森へ行こう」は48Gの中でも玄人受けする名曲だ。聞いてもらえば分かるがプログレッシブ・ロックという難解なジャンルを、アイドルというフォーマットでもって昇華させた。この陰鬱さがいいのだ。
公演が終わる。ちょっとだけ涙ぐむ。
そして公演後のお見送り。川越紗彩ちゃんに全力で手を振った。表情で返してくれた気がした。
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ネット炎上に晒されたNGT48は言い換えればこの国の「劣化」の犠牲者だ。確かにメンバーの不仲や不用意な発言、運営の悪手も多々あっただろう。しかし、真偽を無視してSNSという増幅装置を手にしたネット大衆からの非難はメンバー達の心をどれほど傷つけただろうか。
「夢を死なせるわけにいかない」。彼女らの公演のタイトルだ。このメッセージを説得力をもって示せるアイドルグループはNGT48しないない。
北陸地方に向かった台風18号は温帯低気圧になった。徐々に新潟の空は青空が澄み渡っていた。
さぁこれから佐渡に渡ろう。
そこから見えてくるものもあるだろう。
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