「天保」と聞いて真っ先に浮かぶのは水野忠邦の「天保の改革」か「天保の薪水給与令」だろうか・・・
そんな江戸時代後期にあたる天保元(1830)年に創業した老舗あんこう鍋の店がこちら。
「いせ源」だ。
店の佇まいからして江戸時代の香りを漂わせている。
あんこう鍋の店として名高いが、こちらはランチの評判もよろしいようで・・・
「いせ源の角煮は最高!」と無類の角煮好きであるT氏も激推しなのだ。
どれどれ、行ってみるか!
ちょうど神田方面の仕事があった日にひとりで立ち寄ってみたのだ。
初いせ源だ。
のれんをくぐると下足番のおじさんがいて、靴を脱ぎ下足札を受け取って2階へあがる。
多くの文化人がこの階段を行き来したのだろうなぁとかあれこれ想像しながら座敷へ。
いくつもの卓が広がり、白い座布団がきれいに並べられている。
2人卓に通され、下足札を卓上に置くように促された。
「いせ源」のランチメニュー。
風情のあるお座敷で老舗のランチが手頃な価格で楽しめるのだから人気なのも無理はない。
トップメニューに「豚角煮御膳」が据えられていることからも、
となりのOL2人がそろって「豚角煮御膳」を頼んでいたことからも、
T氏激推しの豚角煮は「いせ源」の超人気メニューで間違いがないようだ。
店内はほぼ満席で入れ替わり立ち替わりお客さんが来るなか、外国人観光客も大勢いた。
たしかにここは絶対喜ぶわ。
ただ、となりのアジア人は正座もあぐらもうまくできないのか、立て膝をついて辛そうに食べていた。
正座やあぐらは慣れない人には辛いよね・・・
私も太ももがぶっといから苦手だもの(^^;
ほどなく、「豚角煮御膳」が運ばれてきた。
ぶ厚っ!
大きくて厚い角煮が2枚とちょっと。
ほうれん草と煮卵が添えられ彩りも美しい。
切り干し大根の小鉢に盛りがいいお新香。
フルーツも添えられ1000円とは!!!
なかなかのパンチ力がある分量の角煮は一口目は濃いめの味付けかなと思ったが、食べ進めるたびにこの甘醤油の味わいと箸で切れるほどに柔らかい豚肉との絶妙のハーモニーが白飯をぐいぐい進ませる。
うぅぅぅ~
本来なら、すぐさま「おかわり」連呼の三杯メシ必至なわけだが、最近柄にもなく炭水化物を控えているのでここは一膳でぐっとこらえる。
2人様以上だとご飯はお櫃で運ばれてきていた。
江戸っ子に愛された「いせ源」は気前がいいようだ。
冬になったらこちらのあんこう鍋、食べてみたいな。
帰りは下足札が会計札にもなっていて、帳場で支払いをしている間に靴がすでに出されているのだ。
なんて粋なんだろ。
今度は昼ビーできるときに角煮食べに来ます!
いせ源
https://isegen.com/
千代田区神田須田町1丁目11−1
電話: 03-3251-1229
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