さかばくん大賞発表後に恐縮です。
年末のおふざけ企画として、今年も「じゅにあ的アイドル楽曲大賞」の発表をさせていただきます(勝手に今年で4回目!)。
まぁ、駄文ですがお付き合い願います。
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2019年のアイドル界は一時期の盛り上がりを過ぎ、いわゆる乃木坂46や欅坂46といった坂道系とBiSHを擁するWACK系以外、ほぼ下降局面だった。それぞれのグループが試行錯誤し、結局のところ明確な突破口を示したグループはなかった。
なんて、能書きは置いといて、究極的にはアイドルなんて楽しんだもん勝ちなんです。ではランキングにいってみましょう。
【10位】
欅坂46/黒い羊
某カード会社のCMソングとして今年は嫌というほど耳にした。「アイドルというジャンルを超えた」なんて言うつもりはないが、平手友梨奈は別次元の人になった感がある。個人的にはNGT48の山口真帆卒業公演での本曲カバーが今年のベストバウト(最高の試合)だった。
【9位】
Maison book girl/闇色の朝
欅坂的な暗さの先鋭化という意味ではこの曲も秀逸だった。何とも90年代サブカルを感じさせるMVも40歳になったおじさんのハートを撃ち抜いた。売れそうで売れないこそばゆい感じ。来年こそはプチブレイクしてほしい。
【8位】
lyrical school/LAST DANCE
本家本元のアイドル楽曲大賞が先日発表されたが、惜しくも2位。この曲のMVも、かつての映画のワンシーンをモチーフにしている。ミッションインポッシブルやユージュアルサスペクツをパロディにするあたり確信犯的なのだが、昨今のアイドル文化自体が、90年代サブカルの延長戦でしかない問題も、我々に突きつけられた問題として考えるべきだろう。
【7位】
サニーサイドアップ/おちゃのこサニサイ〜ただいまミライ
NHK総合のドラマ「だから私は推しました」は地下アイドルをテーマにした物語だが、年甲斐もなく、テレビを見ながら大号泣してしまった。こんなにも「推す」という行為が、切なく、哀しく、そして尊いことなのか。そして自滅していくアイドルとヲタクの関係性。だがそこから見えてくるものもあるんだよ、と最後に教えてくれるところが、このドラマの魅力だ。
【6位】
狂い咲けセンターロード/雷電〜これっきり
TIFメインステージ争奪バトルで勝ち抜き、念願の出場。何というか、歌も、楽曲も、振付も、パフォーマンスも、衣装も、ビジュアルも、不完全なのだが、でも、何かいい。不完全ゆえの魅力。弱小の高校野球部が甲子園に出場して必死に食らいついて、1回戦で負ける。そんな日本的な美しさを見せつけられる。
【5位】
ZOC/family name
「ロックとは初期衝動だ」なんて言うのも恥ずかしくなるが、ZOCを見て思うのは「アイドルとは初期衝動」だということだ。決して恵まれた境遇とはいえない各メンバーの物語はかつてのロックミュージシャンと重なる。アイドルという存在にマイノリティの救済が求められる。そんな時代の空気を表している。
【4位】
EMPiRE/MAD LOVE
EMPiREは、BiSHの所属するWACKという事務所のアイドルグループと言えば分かりやすいだろうか。WACK系の中では割と正統派アイドルだと思う。ヲタクとのコール&レスポンスを含めれば今年はこの曲が一番美しく響いていた。
【3位】
BiSH/I am me.
もはや安定期の貫禄を感じさせるBiSH。出だしのギターの鳴り方が90年代ロックの残り香を感じさせる。ゆえに40歳にもなった私おっさんにも彼女達の曲が素晴らしく響くのだろう。
生まれてきた意味を 問いただし続けたい
有り余る思いは 神様 無常だ
毎日が繰り返し
いやいや、歌詞もいい。
社畜の心に刺さった。
【2位】
虹のコンキスタドール/響け!ファンファーレ
2019年は正統派アイドルがいなくなった。と思ってたら正統派を貫くアイドルがいた。虹コン、こと、虹のコンキスタドールである。(偏見だが)このグループは昔からやってることが変わらない。しかし、様々なアイドルが左右にウイングを旋回させるとき、まっすぐ飛行して、ど直帰アイドルソングを歌い踊る姿はむしろ清々しい。今年はこういうのが気持ち良かった。
【1位】
STU48/風を待つ
STU48は48Gの瀬戸内代表だ。この曲の魅力は何といっても瀬戸内の日常を最新のテクノロジーを駆使して切り取ることに成功している点だ。
尾道の美しい光景を背景にドローンによる一発撮影で行われたMVは、全10テイクのうち一番よく撮れた9テイク目が採用された。
センターの瀧野由美子はこのMVの3分43秒あたりでダンスしながらよろける。AKBとSTUの兼任を務めるリーダーの岡田奈々も2分32秒あたりで転けている。
褒めて言葉として、私はこれらのシーンが最高に好きだ。まさに偶然と必然の織りなすシーンとして、2019年のベストテイクであったと断言しよう。
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何となく10曲並べてみて思うのは、80〜90年代回帰というか、ノスタルジーを感じさせる曲が多いな、と。個人的には、でんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」のような全てを覆す曲を聴きたい気もしますが、まぁ来年に期待しましょう。
そういえば紅白歌合戦なんてのも始まってますね。そろそろ今年も終わりか。
ではでは、来年も宜しくお願い申し上げます!
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