食随筆家の伊藤さんとはかれこれ5年ほどのつきあいになるのかな。
「暮れに一献どうでしょう」と伊藤さんからメールをいただいた。
嬉しいお誘いだ。
しかし、伊藤さんとご一緒するお店を私が選ぶというのはいささか緊張する。
だって伊藤さんは、私のような食い意地の張った呑兵衛ブロガーとは訳が違うからね。
BSのグルメ番組でナビゲーターをされたかと思えば、つい最近はAbema TVに出演してミシュランの★について語っていた。
そんなホンモノの伊藤さんをどこにお連れしたらいいんだ・・・・(^_^;)
3日悩んで、いくつかの候補店から最終的に私が決めたのは「志づ香」だ。
「志づ香」は赤星★探偵団のサイトで見つけたお店。
生ビールは置いておらず、ビールは赤星★一本だ。
しかも瓶はドブ漬けにしている。
瓶ビールの冷やし方として実に美しい。
実は『喜酔人は今日も直行直帰!』は、このサイト内にある「赤星を語る会」のメンバーだ。
いつか石神井にも探偵団がやって来ないかと心待ちにしている。
今日の献立。
ここからアラカルトで頼むこともできるそうだが、やはり「おまかせ」でお願いするのがセオリーだろう。
小松菜煮浸し
さしみ
刺身をのせた緋襷の備前焼が素晴らしい。
まぐろのづけ
シマアジ・ヒラメ
赤星★を2本空けたところで日本酒へ。
冷酒はこの3種をいつも置いているという。
「どれにしますか?」と伊藤さんにたずねる。
「どうせ全部飲むでしょ」
「そりゃそうですね・・・じゃぁ、純米大吟醸の羽根屋からにしましょう」
酒器もしゅてき♫
「あぶくま」、「あたごのまつ」と宣言通りに飲み進めていく。
献立には「里芋かにあんかけ」とあったが、今日は「百合根饅頭」とのこと。
白子ゆば揚げ
かき料理は3種類から好きなものを選ぶ。
かきのうに焼き/かきのねぎ味噌焼き/かきの玉子とじ
私はかきのうに焼きを選ぶ。
伊藤さんはねぎ味噌焼き。
そして、ラストのお食事は稲庭うどん
ごまだれか生姜醤油とのことだったので、私がごまだれ、伊藤さんが生姜醤油に。
7品のおまかせ。
〆まですべてが素晴らしかった。
なかでも、「かきのうに焼き」のうにソースが秀逸だったな。
厨房を囲むように配置されているカウンター席の他にテーブル席が2卓奥にあるのだが、この日はカウンター7組、テーブル2組の予約客ですべて満席であった。
そんななか、9組の来店時間はバラバラ(我々が一番客だった)。
8組が「おまかせ」で、1組だけがアラカルトでオーダーしていた。
「おまかせ」のうち、女性同士のお客さん1組には「量を控えめにもできますよ」と女将さんが提案したので、少なめにしてもらっていた。
いやぁ、そんな9組をご主人ひとりで回していくのは大変だろうなぁと眺めていたが、まったく心配無用、ノンストレスであった。
ご主人はそれぞれの食べる様子を見ながら、手際よく順々にお料理を出していく。
カウンター席はそんなご主人の丁寧な仕事ぶりを目で楽しむことができるので、ライブ感のあるカウンター席をおすすめしたい。
このライブ感がお料理の味を一層引き立てていると思う。
そして、お値段だが、しっかりと量もある7品の「おまかせ」コースが、驚くなかれ6000円なのだ。
これには伊藤さんも「男前だ!」と舌を巻いていた。
春夏秋冬、四季折々に訪れてみたい。
門仲に静かに佇む三ツ星酒場★★★であった。
次は春だね🌸
志づ香
江東区門前仲町1丁目4−10 スウィングビル 1F
電話: 03-3641-6704
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