「縁」とはつくづく不思議なものだ。
年末にSAPPORO★のMさんにカウンター席で遭遇した際、何の気なしに亡くなった父の話をした。
するとMさんの学生時代からの親友が、父が勤めていた会社にいて、今まさに父と同じポストに就いているという。
すぐにMさんがその方に私の父の話をしてくださったら、「ぜひ、一緒に飲みたい」とお誘いいただいたのだ。
こんなときは「もつ焼 加賀山」の小上がりが会合場所として最適だ。
Mさん、親友のAさん、そして私の3人が集まった。
「本日はありがとうございます」
Aさんと父は、35歳以上離れていると思うので、直接父と仕事をしたわけではないようだが、同じ系譜ということもあり、父のことをよく知っていて、古い社内誌のコピーも持って来くださった。
そこには、いちばん仕事が多忙の頃でひときわ貫禄がある懐かしい父の姿があった。
面倒見が良かった父は、接待の宴席帰りに部下をそのまま自宅までよく連れてきた。
オールドパーやシーバスリーガルをサイドボードから出して、おふくろがあり合わせで作ったおつまみを肴に部下を労い、飲み直していた。
令和のいまじゃパワハラになりかねないから、こんな光景はもうあり得ないのだろうが(笑)、バブルの頃の我が家では日常だったように思う。
そして、これまた、今じゃほとんど絶滅した結婚式の「仲人」。
父と母は相当な数の仲人を引き受けていて、幼少の私まで若い部下の披露宴に一緒に出席し、花束を渡すプレゼンターを務めるなんてこともあった。
父は仕事のことは家であまり語らなかったので、職場での父の様子ってのはいつも想像でしかなかったのだが、Aさんのような方から往年の父の様子を聞けて本当に嬉しい。
私が披露宴に参列したことのある部下のひとりが、Aさんの先輩にあたることも判明。
そして、その先輩とは今もお付き合いがあって、お酒を飲むこともあると言う。
▼慎ましげに貼られていた本日の裏メニュー(笑)
Mさんにポロッと話した父の話題が、こんな風に広がっていくとは。
ありがたいことだ。
また私の知らない父の話がいろいろと聞けると思うと楽しみでならない。
「縁」とはつくづく不思議なものだ。
練馬区石神井町3丁目28−4
03-3997-5013
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