【予想を遥かに凌駕する立ち飲みクオリティ】立呑み あかすと（中板橋）

中板橋駅にやってきたヤマピカ。随分と久し振り。

比較的商店が栄えている北口には出ず、敢えて南口方面へ。
土曜14時から通しでやってる立ち飲み屋があるとの情報をキャッチした為だ。

お隣にある大山の賑わいを想像すると余りにも人通りが少ない。
ホンマに店があるのか？と少々心配になったが、程なくして目的の店に到着。
立呑み あかすと。

赤羽岩淵に立呑みソルトという本店があり、その2号店にあたるのが此方らしい。

カウンターに陣取る。
今年1月オープンということで店内は実に美しい。
大皿料理も並んで、なんとも好ましい光景だ。


メニューはこんな感じ。各種刺し身やおばんざい、和洋中揃った布陣で期待が高まる。

サッポロ店であることは事前学習済み。
きめ細かな泡立ち。サーバー管理が行き届いているに違いない。

取り敢えずブリとカツオのタタキをいってみるか。


予想を少し超える盛りに嬉しくなる。
「ブリはこれでヤマで端っこしかなかった」ということで半額にして下さった。
ご主人ありがとう。

カツオ、ホントは薄造りが好みなんだけど、こりゃいいタタキ具合だ。肉食ってるみたい。

今思えば醤油じゃなくてポン酢で食べても良かったな。美味い。
ブリもアブラ旨しもの。出だし最高ではないか。

刺身皿にはデフォルトでレモンと塩が皿に乗っていた。うーむ。これは分かってるな。。。
となれば生タコも行きたくなる。


塩を全体にまぶし、レモンを上から絞って食う。
こいつぁ最高だ。タコの旨味、存分に味わえる。

ここらでホッピー（黒）としよう。
ちょうど中×3取れる酔位と見た。
テクってるなぁ。


生タコの美味さに唸っていたら、目の前の大皿からトリッパのトマト煮込みがフライパンに盛られ始めた。
なるほど温め直すんだ。そのオーダー、こちらも相乗りしよう。

敢えて煮込み過ぎてないのか、ハチノスの食感がコリコリと楽しい。
噛めば噛むほど旨味が滲み出るスルメ感。硬いというわけではない。
酒肴として成立している食感と味わい。意外や意外、ホッピーも合うではないか。

タバスコもオススメ頂いたが、「単品メニューにある『激辛ハラペーニョの酢漬け』と一緒に食べると美味いですよ」とご主人。

ハラペーニョ、爽やかな辛味。
めっちゃ辛いわけではなく、酢漬けの酸味がちょうどイイ。
トリッパの美味さがもう1段上がる感じだ。
勿論、追いタバスコした上で一緒に食べても美味しい。
オッサンになればなるほど酢の酸味を美味しく感じられるようになるのはなぜなのか。

ハラペーニョ単体でも相当酔い肴だが。。。
アクセントとして様々な他の一品に転用できそうだ。
ハラペーニョ、かなりの知恵者。ハラペーニョ、偉い。

閑話休題。
ご主人がセレクトされたという店内BGM、これがまたアラフォー世代にハマる。

「客層に合わせてリスト作成した」ということだが、まさか立ち飲み酒場で星間飛行やライオンが聴けるとは思わなかった。

デルタではなく敢えてフロンティアを紛れ込ませている所、好きだ（マクロスの話でした）。

BGMに耳を傾けながら店内調理工程を眺める。
あれはメニューにあったウインナーエッグか。なんとボイル焼の手法を採用している。
芸の細かさに舌を巻く。この店、凄いわ。

後日再訪時にオーダー。玉子は＋1で課金50円。 ボイル焼きはやはりプリプリと香ばしさが共存しており良い！

色々と話が逸れました。
箸休めでなめ茸バター。

ヤマピカ、なめ茸に目がない。自家製とのこと。
優しい味わいにバターがコックリと効いて非常にまろやか。
うんまー、素晴しいなめ茸だ。

そしたら「ポン酢を少し入れて味変すると良いですよ」とご主人。
そんなもん約束された美味さに決まっとるやないか。んで実際ウマいやないか。
イカン、なめ茸だけで語り過ぎだ。


ラストは鶏はらみの毛沢東スパイスがけ。文革を連想するモノモノしいネーミングだが…。

毛沢東の出身地である湖南省はスパイスを多く使った料理が多く、本人も大好物であったことから、唐辛子などのスパイスを混ぜて作ったものに「毛沢東スパイス」という名前がついた。。。

らしい。


見た目ほどに辛くはない。むしろ干し海老やガーリックの風味良く、他各種スパイスが重奏的な味わいを創出している。こりゃーいいなあ。大森喫茶酒店にも用意してもらおう笑

最後は緑茶割でシメる。期待通りの緑茶。最後まで裏切らない。
この店、最高の上を行っている。


・店長のたなさん
・本店含むオーナーのゆーやさん（後からオーナーと聞いて驚いたが）

二人共凄まじいコミュ力である。

お客さんとの適度な距離感、会話を差し込むタイミングやメニューの提案力、そして何より爽やかな笑顔が素晴らしい。お若いのに感服した。

再訪必須の店だ。地元に出来たら毎日通っちゃいそうなレベルだった。

なんの縁か訪れた日は開店からちょうど123日目だった