沿線きっての日本酒揃いを誇る『すいすい』では酒造りの季節以外、毎月のように蔵元や杜氏を招いての日本酒会を開催してきた。
しかし、コロナ禍でしばらく日本酒会も開けなかったわけだが、この夏から再開したようだ。
今日は「紀土」で知られる和歌山県海南市の【平和酒造の会】だ。
『すいすい』の旧店舗の頃にも「紀土の会」が開かれたことがあり、当時はまだ専務であった山本典正社長がおいでになり、いろいろとお話をさせていただいた。
以来、私もぴょんさんも「紀土推し」なので、また【平和酒造の会】に参加できて嬉しい。
日本酒は1から10まで順番に片口に注がれテーブルでシェアしていく。
10種類もの日本酒を堪能したあとは、気に入ったお酒をおかわりすることもできるが、10種類を飲むだけでも結構な量になるので、和らぎ水(この日は平和酒造の汲み水が用意されていた)をしっかり飲みながら、完走を目指したい。
会がはじまると、瓶をいちいち撮っていくのが大変なので、マスター撮影の写真を拝借させてもらった。
平和酒造は昭和3年、山本保によって創業をされました。江戸時代からの酒蔵である谷口酒造の谷口保は、婿養子として代々仏寺であった山本家の家督を継ぐことになります。その際、生来の酒好きが高じ、酒蔵を創業します。当時の山号寺号が「無量山超願寺」であったので現在でも「超願寺」という屋号で呼ばれることもあります。
〜平和酒造ホームページから
「無量山と紀土の違いですが、無量山はTOYOTAに例えるなら、レクサスシリーズですね」
これ、杜氏の鉄板ネタのようだ(笑)
なんとなく山本社長と雰囲気が似ているなぁと思ったが、杜氏も「よく言われます」とのこと。
杜氏は我々と同じテーブルにつかれたので、このあとあれこれ質問させていただき、勉強になった。
さぁ、お料理の紹介へ。
紀州酒肴盛り合わせ
クジラのテッパ 牡蠣のコンフィ 太刀魚の味醂干し
鯵の梅なめろう 刀根柿のバルサミコマリネ
平和酒造はクラフトビールも醸造している。
WHITE ALEどれも好きで甲乙つけがたいのだが「紀土 あがらの田で育てた純米」の燗酒がかなりストライクだった。
これからの季節、お燗用にぜひとも家に置いておきたい1本だ。
今年で創業100年を迎えた江古田「秋山酒店」の秋山社長が登場!
100年を機に代替わりし社長に就任されたばかり。
おめでとうございます🎉
柴田杜氏との笑顔ツーショット、酔いですね😊
秋山社長はYouTube「酒の秋山 秋ちゃんねる」もやってます!
ふたたび平和酒造ホームページから。
これまで幾度か廃業の危機にさらされてきました。第二次世界大戦中、激しくなる戦局に学童疎開や京都など酒蔵の受け入れを国から命じられ酒造の休業をしいられます。 さらに戦後しばらくしても酒造免許の再開を許されませんでした。 そこで二代目である山本保正は「休業蔵再開」の陳情演説を行うため国会に足を運びました。震えながらも休業に追い込まれた無念さ、戦後の平和な時代で酒造りをするという希望を語り多くの拍手を浴びたそうです。そういう情熱の末にようやく再開の許可がおりたのです。この時の平和な時代に酒造りをするという想いが平和という名前を冠した酒蔵名をつけさせたのです。
平和酒造の名前の由来、戦後の平和に対する当時の人々の思いが込められいる。
世界が混沌とする今、「平和」についてもっともっと真剣に考えなくてはいけない。
「紀土」はそんなことも思わせてくれるお酒だ。
この夏、本当は和歌山に旅行をするはずだったが、直前にキャンセルになってしまった。
来年こそと思っているので、そのときはぜひ平和酒造にも立ち寄りたい。
素敵な会をありがとうございました!
すいすい
練馬区石神井町3-27-4 03-6336-3702
練馬区石神井町3-27-4 03-6336-3702
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