今日は恵比寿で会食。
ならば、その前に、おかあさんのところに顔を出していこう。
渋谷のんべえ横丁の『串木乃』へ。
暖簾が出され、口開けの客で入ると、姉妹が揃って迎えてくれる。
「ご無沙汰です!」
「あら、お久しぶり。元気だった?」
これ美味しいんだよね〜
カウンターの端っこで、妹のひろこさんが、おふたりの故郷である鹿児島県串木野から届いた「つけあげ」を、丁寧に個包装している。
「つけあげ、そのままでください」
「そのままで」というのは、あたためずにそのままでという意味。
今日は「つけあげ」の話に少々お付き合い頂こう。
「つけあげ」ってわかりますか?
関東では「さつま揚げ」と呼ぶが、鹿児島では「つけあげ」と言う。
では、「さつま揚げ=つけあげ」なのか、この答えはNOである。
魚の練り物であるのは同じだが、その味はまったく違うと言っても良い。
鹿児島の「つけあげ」は、甘くて柔らかいのが特徴。
魚のすり身に豆腐を加えるからだ。
その「つけあげ」の発祥地こそ、串木野なのよ。
串木野は父の故郷でもあるので、今も串木野で暮らす叔母から「つけあげ」がしょうちゅう我が家に届いていた。
「つけあげ」の食べ方はいろいろあるようだが、我が家では煮物や炒め物に使うことはない。
そのまま食べるか。
軽くレンチンして食べるか。
そのどちらかだ。
なんなら切りもせず、丸ごとガブッと食べるのがいちばん美味しい食べ方だと私は思っている。
子どもの頃は、おやつ代わりに。
今は酒の肴として。
「つけあげ」は昔から私の大好物なのだ。
『串木乃』の「つけあげ」は、日高水産から取り寄せているが、我が家に届く「つけあげ」はずっと勘場蒲鉾店のものだ。
そんなに味の差はないんだけど、勘場の方が甘みが強い印象がある。
ちなみに谷原の『魚市場旬(魚屋シュン)』で真空パックの「つけあげ」が売っている。
日高水産のものだが、「つけあげ」が恋しいときは、そいつを購入している。
これだけ長々と「つけあげ」の話をしたんだから、食べたくなったでしょ😆
ぜひ、オンラインで本場の「つけあげ」が買えるんで、一度食べてみてね。
勘場蒲鉾店
日高水産
今回紹介するにあたり両社のHPを確認したところ・・・・・・
「つけあげ」という表記では県外の人に伝わらないからであろう。
おかあさん、また来ます!
串木乃
渋谷区渋谷1丁目25−9
03-3407-5535
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