中学生の時購入したチャーリー・パーカーのLPが、人生初のMy レコードでした。
何でまた中学生が小遣い貯めてジャズのLPを買ったかといえば、確か当時愛読していた筒井康隆の影響だったと思います。ご本人もクラリネットを吹いておられて、山下洋輔と共演などしてたはず。「ジャズ大名」なんて小説がありました。エッセイや短編でも度々ジャズに言及されてたと思います。
ジャズ大名 - Wikipedia
当時はまだメジャーな音楽ジャンルの一つとして生きながらえていて、NHK FMでも週一でジャズの番組を放送したり、テレビの深夜放送でジャズのライブとか流れたりしていました。中学生の私はスタン・ゲッツとかコルトレーンとかマイルス・デイビスとかキース・ジャレットとか、あるいは80年代の比較的新しいジャズなどを聞いてシビれていたわけで、何だか時間というのも変なものだな、と思います。
最近ジャズを習い始めたこともあって、再びジャズを聴き始めています。まずは手当たり次第に図書館からCDを借りています。
昔の曲を聴いていて、80年代に流れていたようなフュージョンやらラウンジジャズを聴くと妙に古臭く感じることがあります。かえって50年代のジャズ名演の方が新鮮だったり。必ずしも時代は直線的に変わるわけではなさそうです。
閑話休題。ジャズ喫茶について。
不思議とこれまで「行きたい」と思ったことがありませんでした。何でだろうと考えて見ても明確な理由はないようです。強いていえば『若かりし頃に抱いた「ジャズ喫茶」というイメージを崩したくないから』かもしれません。
いざ実際に行ってしまえば「ジャズ喫茶ったって、ただジャズが流れてる喫茶店やんけ」と思うのが嫌だったのでしょう。
(メニュー写真。高いようですが値引きもあります)
ジャズ喫茶って、ジャズがいい音で流れている喫茶店だよね。
入ってみたら、はい。その通りでした。
ジャズが流れている、ちょっと古風な喫茶店。
店内の写真を撮り、MACでブログの草稿を書いて。
と普通の喫茶店使い。
それにしても・・・
居心地がいいな。
セロニアス・モンクのライブCDが流れていてやはり名演。大き過ぎない心地よい音量。
お客さんも目を閉じて熱心に音楽に聴き入ってる方が多い。
(MACのキーボード音が小さくて良かった)
と思いながら、記事の草稿を書きます。
平日のカフェタイム。平均年齢は高め。皆さま、間違いなくジャズ愛好家。
ジャズをBGMにゆっくり本を読んだり、静かにジャズに集中している人たちに囲まれていると、いつのまにか親密な空間に放り込まれたような、穏やかな感覚がしました。
独りで聴いているとこうはならない。知らない人が集まって、静かにいい音のジャズを聴くのも、いいものです。
年齢を重ねてから馴染める場所もあるようです。いまの今までジャズ喫茶に行かなかったのは、意外と正解だったかもな、などと思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿