われわれ団塊ジュニア世代にとって、
「代々木」と言えば、やっぱり「代々木ゼミナール」が真っ先に頭に浮かぶ。
私が大学受験をした1990年代前半は、
「一浪はひとなみ」なんて言葉があったくらい、浪人はごくふつうのことだった。
かくいう私も「ひとなみ」だ(^^;
なので、この時代は予備校も今よりはるかに活気があったと思う。
《生徒の駿台、講師の代ゼミ、机と椅子の河合塾》なんて言われた三大予備校は、
どこも満員で名物講師の授業には立ち見もいたほどだ。
私は「机と椅子」のところに通っていた(^^;
漫画『冬物語』やドラマ『予備校ブギ』なんていう、
浪人生が主人公の作品も人気だったよね。予備校ブギの脚本は遊川和彦。息の長い脚本家さんだ。
そんな時代の代々木は《代ゼミの城下町》として、
「来年こそは合格するぞ!」と燃える若者であふれていたように思う。
おそらくここ「しょうが亭」もかつては予備校生で賑わい、
若者の旺盛な食欲を満たしていたのだろう。
平成30年2月某日。
店内に入ると、予備校生はおらず、スーツ姿のオッサンばかり。
今ではサラリーマン御用達になっているようだ。
赤いチェックのクロスがかかったテーブルが昔ながらの洋食屋さんって感じで懐かしい。
そして、その《城下町》の名残が、大学名を冠したメニューの数々なのだ。
店名にもわざわざ「代々木名物大学定食」って謳っているものね。
さ~てと。
どこの大学にしようかなぁ~~~
ここはいっちょ、東京大学にするか。
天地がひっくり返っても入学できないんだから、
せめてこんなときくらい「東大!」って元気にコールするのも気持ちよさそうだ。
およよっ!
東大以上に絶対入学できない大学を発見!
女子大だ・・・これは受験すらさせてもらえない(笑)
「聖心女子大」とか「白百合女子大」なんてフレーズ、口にしたことないな(^^;
オッサンが恥ずかしそうに「白百合女子大、お願いします」なんてのもアリか・・・。
いやいや。
進路を決めるときに名前だけで大学を選ぶのはよくない(笑)
ちゃんと大学の中身を見て決めないとね。
大学定食は、ハンバーグやチキンカツの単品だったり、これらにエビフライ、しょうが焼き、唐揚げ、目玉焼き、などが複雑に組み合わさったりしている。
しかし、なぜチキンハンバーグと唐揚げが聖心女子大で、
しょうが焼きとポテトコロッケが一ツ橋大学なのか、その根拠がさっぱりわからない。
だいたい一ツ橋大学ってのは実在しないしね(;゜ロ゜)
定食にはさまざまなトッピングができるようだが、
マヨネーズで50円取るってのはマヨラーとしては残念だ。
「しょうが亭」って言う店なんだから、
しょうが焼きは食べておきたい。
ここはやはり母校を選ぶべきだろう。
「学習院大学、大盛で!」
まさか自分の大学に「大盛」ってコールする日が来るとはね(笑)
実は、こちらの大盛、とんでもない白メシの量らしいのだ。
これもきっと予備校生で賑わっていたころからそうなのだろう。
楽しみ♪
「学習院大学」を待っている間も、
「日大!」「立教!」なんてオーダーが飛び交うもんだから、
なんか笑える。
学習院大学定食(950円)+ごはん大盛(100円)
しょうが焼きと唐揚げ2個
付け合わせはサラダとカレー味のマカサラだ。
いったいこのおかずのどのあたりが学習院なのか・・・
よくわからないけれど、とにかく美味そうだ。
そして、これが「ごはん大盛」!
「S&B 七味唐からし」を横に置いてみたので、その高さがわかるだろう。
「焼肉 縁」の特盛ライスに匹敵するド迫力な量である。
しょうが焼きは、しょうが多めでタレ少なめ。
もうちょっとつゆだくだとご飯が進みやすいんだけどな。
デカ盛りライスと格闘するとき、一番気をつけなくてはならないのが、
おかずとご飯のバランスだ。
おかずばかり食べてしまうと、白メシだけが残りエライことになるわけだが、
ここまでは学習院らしくお上品に食べながら、順調に減らしてきたぞ。
具だくさんの味噌汁もおかず戦力になる。
そして、完食。
まだまだ若い奴には負けてられん。
団塊ジュニアの意地を見せてやったぞぉぉぉ(^0^;)
ふぅ~満腹。
そして、今一度壁に貼られたメニューを眺める。
ん?
むむむ。
慶応はあるのに、早稲田(W)がないぞ。
そして、MARCHのなかで中央(C)だけがない。
とんかつ定食やメンチカツ定食など大学名がついていないメニューもあるんだから、
全部のメニューに大学名をつければいいのに、なんでそうしないのかな。。。。
トイレはあるけどWCがない「しょうが亭」でした😓
しょうが亭
渋谷区代々木1丁目42-5
電話: 03-3370-3941
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