“食堂酒場”という言葉があるかどうかはわかりませんが、
真っ昼間からお酒をかっくらえる大衆食堂を私は勝手に“食堂酒場”と定義しています。
▼これまでこのブログで紹介した食堂酒場はこちらをクリック
では、食堂酒場の魅力ってなんでしょう。
① 思い立ったときにすぐに飲み出したいので「通し営業」
② 定食のみならず、酒の肴になる一品料理が豊富
③ メニュー構成が和洋折衷なんでもアリ。
④ 居酒屋ではないのでチャージはもちろん不要
⑤ 名物おっかさんがいて、とにかくあったかい接客でやさしい空気が店に充満してる
⑥ ボリューム・値段ともに良心的で懐にやさしい。
⑦ 酒飲みオヤジのひとり客、ボンビー学生、ファミリー層、すべてを受け入れてくれる懐の深さ
この①~⑦のうち5つ充たしていれば、三ツ星食堂酒場☆☆☆と私は認定しちゃうな。
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敬老の日。
ヤマピカちゃんと私は、三ツ星食堂酒場を求めて
石神井を離れプチ遠征に出かけることにしました。
しかし、我々ですので、いきなり食堂には行きませんよ。
まずは午前中からやってる銭湯で身を清めます。
西武線沿線ですとやはり桜台の「久松湯」しかありません。
定休日の火曜日以外は11時からやっている素晴らしき銭湯です。
11時に到着し、開湯と同時にザブーン!
天然温泉の露天風呂、敬老の日スペシャルよもぎ湯などを堪能します。
すっかりポカポカになった我々は、久松湯から氷川台駅までてくてくと歩いていきます。
そして、メトロにのって地下鉄成増駅へ。
成増に評判の良い食堂があると聞いたので、ここ目当てで来たのです。
「やまだや」
南口の商店街にあります。
久松湯から一滴も酔分補給してませんから、ノドからからです。
大瓶、2本あっという間に飲んじゃいました(笑)
メニューは壁一面にこのとおり。
○○定食ばかりですが、当然単品のオーダーも可能です。
ドリンク類はこちら。
さらには、冷蔵ケースがあって、
焼き魚、煮物、お刺身などが並んでいます。
この“生ディスプレイ方式”って最近減っちゃいましたが、
見てるだけでワクワクして楽しいんですよね。
その冷蔵ケースから選んだのがこちら。
「いんげんと油揚の煮物」です。
スターターとしては優しい味で正解でしたね。
そして、冷蔵ケースの右上に貼ってあった「オムレツ」。
予想以上のビジュアルと完成度でやってきました。
マカロニサラダも添えられてるじゃーん♪
なかを開けると半熟な玉子がハムなどの具材とともにとろけだしてきます。
のっけからスゴイオムレツに出会っちゃったわ。
お次も冷蔵ケースの右上短冊から。
「エビクリームコロッケ」を選択。
俵型の手づくりエビクリ。
大きなむき海老がごろごろ入ってます。
ベシャメルの濃厚さといい、エビ感といい、このクオリティーなんだ。
ついこの前、「ちゃのま」のカニクリに感動したばかりだけど、これはその上をいってます。
ヤマピカちゃんと目を合わせ、しばし無言になっちゃうくらい美味かったです。
ヤマピカちゃん、レモンサワー(大)
そして、ヤマピカちゃんがどうしても頼んでみたかったらしい「すき焼き」単品で。
2人で取り分けるので、生卵2つつけてくれましたよ。
この割り下の甘さが酒飲みには沁みますね。
すき焼きは冷酒と合わせたいぞってことで、私は「初孫」。
さらに日本酒に合わせて「ほたて焼き」も追加。
これも冷蔵ケースの右上に貼ってあった短冊からです。
ケースに貼ってある短冊ってその日のオススメメニューだと思うんですよね。
そこばかり攻めて見ましたが、間違いはなかったようです。
しばらくいたら、やってくる常連さんはほとんどが「ぬる燗」をオーダーしています。
郷に入りては・・・ということで、我々も「ぬる燗、お願いします!」
ぬる燗、3本空けたんだっけかな?
そろそろ〆るかね。
ヤマピカちゃん、「とん汁定食(サケ付き・生玉子抜き)」をオーダー。
生玉子はすき焼きのを大事に取っておいたんです。
割り下を含んだ生玉子はさらにおいしいですよね。
ヤマピカちゃんには完全に手の内を読まれていましたが・・・
小鉢のマグロ煮も地味に美味い!
マーボー豆腐は、もっとチープな感じなものが来るのかと思いきや、トウチーをつかった本格派がやってきました。
辛味はあまりありませんでしたが、麻婆らしいマーボーですね。
もちろんマーボー・オン・ザ・ライス。
麻婆丼の完成です。
前評判通りの三ツ星食堂酒場でした。
成増と石神井はバスで結ばれています。
ここまでバス旅する価値ありますね。
ここでバスを使って石神井にとっとと帰ればいいんでしょうが、
それではせっかくのプチ遠征がおもしろくありませんよね。
では、東武東上線に乗りましょう。
やまだや
板橋区成増2−19−3
電話: 03-3930-5760
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