こんなとこにあんのか!(笑) |
真っ暗な中でポッツリと明かりが灯る。看板すら確認できない。そんなお店に仲良くなった地元のおっちゃん夫妻とヤマピカ達は入店する。
すると先客が何人か。ゆったりと酒と会話を愉しんでおられる。
おお〜、なんとも籠もり感がある良い店内! |
ドリンクメニューはシンプル。 ヤマピカは請福さえあれば愉しめるのさ(笑) |
windowsOSにて表示されるメニューには笑った |
店主はと言うと、酒を飲んで帰った先客を家まで車で送っている最中という事で不在。
うん、なるほど。
ヤマピカらが経験した限りこれはあまり珍しい光景ではない。事前に言っておけば観光客ですらホテルまで車で送ってもらえる事があるからだ。
最初は勿論オリオン生ウンメ! |
ってか、そう言う話ではなく、そんな密度の濃いコミュニケーションっちゅーか、ユルさっちゅーか。。。まぁ、西表ってそんな感じなんすよ(笑)
しかしこちらの店主、自身の不在を見越し、刺身をこしらえてお店を後にしていた所がニクい!
ド迫力の盛り付けじゃーい! |
南西諸島の魚っぽいものはあまり見当たらないのだが、やっぱチョーウンメっ!海老のミソなんかも全く生臭くない!
めっちゃ甘い海老やったなァ〜 |
これは面白いと思ったし、真似したいなって思ったのが、醤油にシークァーサーを少々垂らして食べるってとこ。酸味のおかげか、なんともまろやかな味になって、いっくらでも刺身が食える!!醤油ばっかだと飽きるトコだが、不思議だァ!
丁度、生の果実が切れていて果汁ボトルにて代用となったが、十分新しい味に感じる。これはお試しあれ! |
するとお客さんを家まで送り終えたご主人が戻ってらっしゃった。「西表らしくない食材の刺身ばっかりでスミマセン」だって。いえいえそんな、超うんめっす!
お次は筍と昆布の炒め物。鰹節を絡めて炒めている。因みに筍はおっちゃん家の差し入れ品とのことだ。
もうほんとに上品な味付けで。。。 |
素材自体がウンマイ!身体がキレイになりそうな味わい |
西表の筍らしいが、若竹のようなシャックリ食感、勿論エグみ等とは無縁で、昆布との相性も完璧。素晴らしい陸海共演だ!!なによりご主人の調理のセンスが光りまくっとる!
さっきからテーブルの上を占拠していた鍋は一体何なのだろうか?と思っていたのだが、なんと!高級魚・アカジンミーバイの鍋であった!!!
うぉぉぉ!まさか鍋料理がセッティングされとったとは!! |
アカジンミーバイ(スジアラ)は、アカマチ(フエダイ)、マクブ(シロクラベラ)と並ぶ沖縄三大高級魚の1つ。大きさにもよりけりだろうが、通販とかで買ったら一尾5,000円〜10,000円前後はするハズ!
焼いても煮ても刺身でも最高の魚だという! |
そんなスゴ魚を鍋にしているわけだから、めっちゃチョー良い出汁でまくってま!旨味深く脂が乗っている魚だから、鰹節をほんのチョイ効かしただけの出汁でも、唸ってしまう程のコックリとしたお味のスープになっとら!こりゃーサイコーのおもてなしやでぇ!
スゴイよな、肉も入ってないのに。。。 ウマイ油膜がスープ水面で輝いとる! |
今度は天ぷらだ!黄金芋という品種らしい。これがまた、めぇぇぇっちゃアンメ!
この薄過ぎず厚過ぎずな切り方絶妙 |
うううううぅぅぅぅんめぇぇぇ! |
揚げ方も完璧で衣はサクとしており、中身はホックリ、トロットロ!パイナップルとかバナナでも思ったんだが、西表のもんって甘味がスーーーと感じる上品なものばかり。スゲっす!
断面すらちょー瑞々しい! |
お次はハダラの唐揚げ!
こういう食べ方は初めてだ! |
マダラとは西日本ではママカリ、東日本ではサッパと呼称するらしいが、関西人のヤマピカからすれば、やっぱママカリのがしっくり来る。
ンゴンゴと何杯呑んだのやら。。。記憶無し(^_^;) |
甘酢漬けが美味く、ご飯が足りなくなって隣に飯を借りに行っちゃうレベルってことからママカリっつーのが由来。しかしこの唐揚げも中々に食わせる逸品。飯より酒が超加速する!
最後はお漬物で。上品なべったら漬のような甘味が爽やかでお口サッパリ!
はぇ〜しみじみと美味しい |
聞けばご主人、日本の幾つかのレストランで働き、我々が常宿としている西表のホテルのコックもされていたそうだ。
「今まで働いてきた中で(西表は)一番食材が贅沢な場所」
とご主人は微笑む。そこまで言わしめる西表、すげーな!最高の酒場体験をありがとうございました!
因みに西表島の大原地区には泡波と島の味 はてるまという美味い肴(魚)と幻の泡盛・泡波を供してくれる酒場もある。以下は昨年訪問時のモノ(食材やメニュー名はあやふやなので、間違いあればご指摘お願いします!)。
こちらは西表島へ行くことが決まったら必ず予約して行ったほうが良いお店で、味は勿論、ボリュームもあってお腹も大満足!
ネリ(オクラ)のサラダとモイドウフ(人参とかアオサとか玉ねぎとか練り込まててオモロイ味!) |
パパイヤの煮物。出汁の自然な甘みはパパイヤ由来 |
これなんだっけ。。。 長命草のサラダやったっけ。。。何せ1年前の写真なもので。。。(^_^;) |
刺身。白身はピサー(ナポレオンフィッシュ)、赤身はカタカシ(オジサン?)、蛸は島蛸とウムズナー(ウデナガカクレダコ)の2種が投入される。まさにシマの刺身だ! |
ハンダマと島豆腐の炒め物。ハンダマは肉厚の葉でザクとした歯応え。豆腐のクニュとした食感とのギャップが楽しい |
グルクン南蛮漬けと長命草。 長命草は独特の風味で魚の臭みを上手く消している。 グルクンはカラと揚がって、頭から尻尾までガリガリ骨を気にせず食えて香ばしウメッ! |
ミミジャー(ヒメフエダイ)のマース煮。こらまた上品な味付けでたまりまへん! |
シメは汁そうめん(温)。先のマース煮の煮汁を少々投入すると味変になっていっくらでも食えるゥ! |
おまけにココ・はてるまは店主の人柄良く、全く死角が存在しない素晴らしい酒場だ。西表の幸を味わうのに最適な店であることは間違いない!
ヤマピカ達は毎年こちらにお世話になっていたのだが、今年はちょっと趣向を変え、仲良くなった地元のおっちゃんとおかあさんの紹介でかじやー食堂に訪れた。
はてるまはちょっと高級志向で落ち着いた感じ、かじやー食堂はもうチョイ砕けてまったり楽しく会話が愉しめる感じ。。。かな(^_^;)
何れにせよどっちも良い店過ぎて、こりゃー1週間くらい西表島に滞在せねばならんな!と思いを新たにしたヤマピカでありました(笑)
店名:かじやー食堂
住所:沖縄県八重山郡竹富町字南風見36-20
TEL:090-8294-5117
営業時間:お昼もやってると思います。事前に電話して確認・予約した方がいいです!
店名:泡波と島の味 はてるま
住所:沖縄県八重山郡竹富町字南風見201-101
TEL:0980-85-5623
営業時間:18:00〜23:00 事前に電話して確認・予約した方がいいです!
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