長野ナイトフィーバーの余韻とお酒が残るなか(笑)、
朝早くに長野を離れ、しなの鉄道で上田へ向かい南下する。
新幹線を使わずにしなの鉄道を使うあたりは元乗り鉄としての意地だな。
そして、長野から約40分で上田に到着。
上田に来たらまずは上田城跡公園に行かなくてはね。
上田城と言えば、真田昌幸が2度にわたって徳川軍を退けた難攻不落の名城である。
真田と聞くと、真田信繁(幸村)が有名だが、おやじ昌幸の狡猾で思慮深い軍略はやはり希代の天才と言えよう。
『真田丸』ブームの時は上田も大変な賑わいだったようだが今ではさすがに落ち着いている。
あの大河ドラマは実に面白かったよなぁ~
脚本もキャステイングも最高だった。
この櫓のなかを見学(有料)できるんだけど、このなかにある第一次上田合戦と第二次上田合戦の戦況をCGで再現する展示は見応えがあってわかりやすかったな。オススメ。
真田信之が松代移封のときに父昌幸の形見として持って行こうとしたが微動だにしなかったという逸話が残る「真田石」。
真田神社。
一度も落ちていない城なので「落城(おち)ない城」として受験生にも人気なんだとか。
市立博物館を見学したのち、
午前中なのに37度と猛烈な暑さにもへこたれず、柳町へ歩いて行く。
古い町並みを残した観光名所だ。
目的地は「亀齢」の醸造元「岡崎酒造」。
女性杜氏が醸すその名も「きれい(亀齢)」。
あれこれ試飲をして蔵でしか買えないという「小堺屋平助」をお土産に購入した。
そもそも長野から上田へ移動してきたのは、上田出身の大学同期女子Mちゃんに会いに来たためだ。
会うのは何年ぶりだろうか。
Mちゃんとは岡崎酒造の前で待ち合わせをした。
すると向こうからMちゃんらしき女性が近づいてきた。
しかしこちらは気づいているのに、Mちゃんの反応が薄い。
もしや別人か???
いや、やっぱりMちゃんであった。
熱い抱擁こそ交わさないが、「久しぶりだね~元気だった?」と声をかける。
「ぴょんさんの顔はもちろん覚えてたけど、さかばクンの顔はどうやっても思い出せなかったのよね~~~」
ズコーッ💨💨💨
おいおいっ、4年間同じサークル、しかも同じ学科だったじゃないか。
顔を忘れてたとは何事だ( ̄0 ̄)
だから私を見つけたときに怪訝そうな顔をしていたんだな。。。
Mちゃんのそーゆー天然なところ、昔から変わっていないさ。
気を取り直して、昼を食べに行こう。
柳町からMちゃんの車で駅前へ戻り、
Mちゃんオススメの「中村屋」に連れて行ってもらう。
上田で知らない人はいない老舗のうどん屋さんらしい。
うどん屋だけど、トップメニューは丼ものなんだね(^^;
こちらの中村屋の名物は店頭の看板にもあった「肉うどん」。
ここでいう「肉」は「馬肉」のこと。
信州は熊本や福島とおなじ馬肉文化圏だものね。
上田駅の開業とほぼ同じ明治21年頃に創業した中村屋は、ず~っとこの馬肉を煮込んだダシでつくった馬肉うどんで上田の人々に愛されてきたのだ。
ドライバーをしてくれているMちゃんには申し訳ないが、
私は馬刺しとビールもいただく。
福島はにんにくで食すが信州はしょうがだ。
そして、こちらが中村屋名物「馬肉うどん」。
よく煮込まれた赤身の馬肉がのり、つゆは馬肉を煮込んだ甘めの優しい味で、
安心感のある美味さだ。
上田市民のソウルフードってのも頷けるよ。
「私が死の床についたら中村屋まで鍋を持って行って肉うどんを持って来るように今から息子に教えてあるのよ」って唐突にMちゃん。
どんな英才教育してんだよっ(笑)
Mちゃん、上田市民のなかでも中村屋愛❤がかなり強いようだ(^0^;)
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中村屋を出て、車を走らせ「生島足島神社」へ。
「いくしまたりしまじんじゃ」と読む。
ご本殿は神池に浮かぶ島にある。
長野県内でも屈指の古社で、真田氏など代々の上田城主が神領を寄進している。
生島大神(生国魂大神)と足島大神(足国魂大神)の二神を祀り、日本全体の国の御霊として日本の中央に鎮座するこの神社に奉祀されているという由緒を持つそうだ。
▲参考:生島足島神社ホームページ
この神社の由緒もすごいのだが、
驚いたことにMちゃんはここで神前挙式してるんだって!
素敵じゃないか!
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そんなMちゃん思い出の神社を参詣したあとは、
信州の鎌倉と呼ばれる「塩田平」にある「前山寺」へ向かう。
こちらは「ぜんさんじ」と読む。
812年空海の開創と伝わる古刹であり、
室町時代に建立されたとされる三重塔が有名である。
「未完成の完成の塔」と称されている。
そして、前山寺の名物は「くるみおはぎ」なのだ。
Mちゃんがちゃ~んと事前に予約してくれていた。
庫裏のなかに広い和室があり、お庭に向いて3人で席に着く。
すがすがしい風が入ってくる。
塩田平が一望できてとっても気持ちいい~
そして、こちらが「くるみおはぎ」。
写真を撮ろうとしたら、適切な配置があるようでお寺の方から指導を受けて撮影(笑)
甘いくるみだれがもち~っとしたおはぎの下にあり、
くるみだれとからめながら食べると、ほっぺが落ちそうだ。
心までも穏やかになる「くるみおはぎ」、まさに絶品であった。
Mちゃんありがとう!!!
Mちゃんに上田電鉄塩田町駅まで送ってもらい、ここでお別れ。
ありがとうね~
もう顔を忘れないでね~(^^;
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我々は上田電鉄で別所温泉へ。
今晩の宿泊は大正6年創業の老舗旅館「旅館花屋」だ。
10年近く前に仕事で宿泊したことがあり、いつかぴょんさんを連れて来たかったのだ。
ウエルカムドリンクの梅ジュースがすでにヤバウマ!
露天風呂や内風呂が部屋にある離れに泊まると、とんでもないプライスになるが、
通常の和室ならばまぁまぁ何とかなる価格だ。長野では安いビジネスホテルで抑えたからね・・・
部屋の黒電話が現役(笑)
むろん館内にWi-Fiなんてない。
大正浪漫にあふれている。
お楽しみの夕食。
佐久乃花の4合瓶が2300円って、なんて良心的価格(笑)
登録有形文化財の指定を受けている宿は、実に風情がある。
実はこの冬で結婚20年を迎える。
なので、今年は夏と冬、夫婦で国内旅行に2回行きたいなぁって考えていたところ、まつなわさんのお誘いもあり、Mちゃんと久々に会いたいこともあり、夏は信州に決めたのだ。
ちょっと贅沢してしまったが、「花屋」はなによりお料理が美味しいし、歴史を感じる名湯なので、ぴょんさんが喜んでくれて何よりであった。
さぁ、明日は信州旅行最終日。
最後まで悔いなく食べて飲むぞ~!
中村屋
長野県上田市天神1丁目6−6
電話: 0268-22-2014
獨股山 前山寺
長野県上田市前山300
電話: 0268-38-2855
別所温泉 旅館花屋
長野県上田市別所温泉169
電話: 0268-38-3131
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