STU48は国内6番目の48グループのアイドルであるが、その特色として瀬戸内7県の港に船を停泊させ船上公演を行っている。
通常のAKB48グループチケットセンターではなく、EMTGからの申込となる。まだまだこの申込方式に慣れていない人が多いせいか、初回の申込から当選してしまった。
EMTGの登録はこちら。
そういやぁ、こないだ瀬戸内に行ったばかりなのに。こうなったら得意のジェットスターの格安航空券で移動するしかあるまい(時期にもよるが運良く7000円で取れた!)。首都圏からの移動はLCCが最短かつ最安値だろう。
成田から松山まで小一時間で到着(約1時間30分)。
バスで松山中心部に向かう(450円)。移動時間は15分ほどだ。
なお到着初日の夜はこちらを参照されたい。
今治に宿泊するよりかは松山の方がおススメだ。道後温泉もあるし、飲み屋もそこそこ遅くまで開いている。そして何より鯛めしが美味い。
弾丸ツアー2日目、今治港を目指す。
本当にこんなところでアイドルのライブが開催されるのだろうか。
まずは今治港に向かってみる。
歩けども人がいない。首都圏一極集中という問題をひしひしと感じる。
今治駅から徒歩15分ほどで今治港に到着する。
噂のSTU48号もすぐに発見できた。
なかなかの大型船だ。今治港には初停泊で地元のおっちゃん達も興味深そうに見物していた。
しかし船上公演が始まるのは15時からだ。
腹も空いてきたし何かないだろうか。
今治港近くにある「瀬戸」という割烹料理屋を見つけた。ひとりでは少し入りにくいが、思い切って入ってみた。「予約してないですけど、ひとりでも大丈夫ですか?」。お座敷なら空いてるよと快く通された。
2000円のコースにしよう。
これが思いのほか豪勢だ。
前菜。
手の込みようがよく分かる。
刺身。
近海で取れた新鮮な魚介類だ。
豆腐。
これまた一手間かけた一品。
天ぷら。
ころもがサクサク。
最後に、釜めしと味噌汁。
いやぁ最後ですわ。
もう、お腹いっぱい。
ひとりでも愛想よく迎え入れてくれて、リーズナブルな店なので、ぜひ船上公演の際には訪れていただきたい。
そろそろ開演が近づいてきた。STU48号付近に戻ってくる。他の48G劇場と同様に手荷物を預ける(200円)。ちなみにお釣りは小銭しかないと言われたので注意が必要だ。
チケットはEMTGの画面を見せてるとリストバンドを付けてもらえる(本人確認有)。フェスっぽくて盛り上がってくる。席順も画面に表示されるので、ビンゴ抽選でドキドキしなくて済む。
いよいよ、乗船開始だ。
STU48船上公演では、うどん、アイス等、飲食物も販売している。これを甲板で食べるのだが、これが最高に気持ちいい。
さすがにうどんは腹に入らないので、アイスにする(500円)。謎の魚粉が振りかけられていて、値段はそこそこだが、この馬鹿高い船上公演の運営コストを考えれば妥当な価格設定だ。
私は48Gのマーケティングや経済合理性をいっさい無視したところが好きだったりする。
なお、地下にはSTU 48メンバーの写真や横断幕が掲げられている。
お待ちかねのSTU48「GO!GO! little SEABIRDS‼︎公演の幕が開く。
いや「幕が開く」と書いたが幕は開かない。
唐突に、水色のシートが客席を覆う。
海の中に潜っていったという演出か。
そして覆われていたシートが外され、ステージにはSTU 48のメンバーがスタンバイしている。
みんなキラキラしていて美しい。
ここは現代における竜宮城か。
本公演の演出を手掛けたのは劇団 THE CONVOYを主催する今村ねずみ氏だ。アイドル村から縁遠い彼がSTU48から触発され、コンセプトとにしたのはそんな日本古来のお伽話だったのだろうか。
ここでは公演内容について多くを語らないが、通常の48G楽曲のほかに、島唄(THE BOOM)、亜麻色の髪の乙女(ヴィレッジ・シンガーズ)、め組のひと(ラッツ&スター)、瞳を閉じて(荒井由実)といった昭和の名曲のSTU アレンジが秀逸だったりする。
アンコールが終わり、またしても水色のシートが客席を覆う。楽しい竜宮城の時間は終わったということか。
帰りは、LCCの時間が合わない場合、今治港のバス停から出ている福山行き(2500円)が良いだろう。公演が終わる17時を考慮してか、17時25分、福山行きに乗車した。
1時間30分ほどバスに揺られ、しまなみ海道の景観を楽しめる。あとは東京行きの新幹線に乗り込むだけだ(約17000円)。
トータルするとそれなりの出費だが、瀬戸内の海の幸、美しい風景、そして何より、近年のアイドル文化をアップデートするであろうSTU48の船上公演は充分に非日常感を感じることができる。
瀬戸内アイドル遠征の一助になれば幸いである。
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