金沢の夜をどのお店で楽しむか。
一晩しかないだけに、この旅行における最大のミッションである。
私ひとりならば自分の"サカバセンサー"を信じてハシゴ酒なんてこともできるんだが・・・
家族が一緒となればそうもいかない。
金沢まるごといっぺんに味わえる居酒屋を探すっきゃない
「一店豪華主義」でいこう!
■北陸の冬ならではの魚介類
■加賀野菜
■郷土料理
■石川県の地酒
様々な情報を集め精査する。
その結果、5つのお店に絞った。
早速、予約を取ろうとひと月前から電話するも「その日は、お正月休みです」と立て続けに2店フラれた・・・
そして、ようやく3軒目の電話で予約できたのが木倉町の「源左ェ門」だ。
ほら、金沢らしい食材ばかりでしょ。
居酒屋割烹と称しているように、板前さんが何人もいるちゃんとしたお店だ。
食べたいものばかり。
瓶ビールはキリン・アサヒ・サッポロからの三択システム。
黒ラベル★があることはちゃんと事前確認済みなのさ😏
店選びの大事なポイントだからね(笑)
お造りは、平目・梅貝
香箱がに
コメント不要だね。
幸せ💕
万十貝焼き
万十貝は白貝のこと。
この前、恵比寿で食べた白貝より大きいねぇ
がすえび
金沢に来ていちばん食べたかったのはこれ♫
東京ではあまり流通してないからね。
ねっとりした食感、とろける甘み、最高だ!
のどぐろ塩焼き
サイズによって値段はピンキリとのこと。
小さめのを焼いてもらう。
うわぁ~、脂がのってて美味い!
・・・と感動してたら、あっという間に次男に全部食われた(^_^;)
郷土料理である鴨の治部煮
かなり餡のとろみが強いタイプだね。
治部煮(じぶに)の語源は諸説あるようだ。
- 豊臣秀吉の兵糧奉行だった岡部治部右衛門が朝鮮から持ち込んだことに因んで呼ばれた。
- 材料を『じぶじぶ』と煎りつけるようにして作ることから呼ばれた。
- 野生の鴨肉を使うことから、フランス料理のジビエから変化した。 (Wikipediaより)
治部の少輔(じぶのしょう)=石田三成とは関係ないんかな😅
ふぐのらんそうのぬか漬け
これも金沢らしい郷土料理だ。
ふぐの卵巣にも当然強い毒素があるのだが、これを2年以上塩漬け・ぬか漬けにすることで毒素が抜けるのだ。
なぜこの製法で毒が抜けるのか、いまだに不明な点が多いという。
塩っ気が強烈なのでちょっとずつ。
酒がすすむぅぅぅぅ~
汁物好きの次男はあら汁を頼んだ。
レンゲ、デカっ!
思わず「ラーメンショップかよっ!」と声が出てしまう。
「源左ェ門」でいただいた石川県のお酒は3銘柄。
獅子の里・手取川・農口
徳利に引かれた黒いマジックは1合のラインなのかな(笑)
「源左ェ門」という店名だが、鎌倉時代の武士である佐野源左衛門常世からつけたらしく、驚くことにこちらは源左衛門の子孫がやってらっしゃるそうだ😲
佐野源左衛門常世ってわかるかなぁ~
謡曲「鉢木」に登場する下野国の武士だよ。
「鉢木」ってこんな話。(またWikipediaより)
ーーーーーーーーーーーー
ある大雪のふる夕暮れ、佐野の里の外れにあるあばら家に、旅の僧が現れて一夜の宿を求める。
住人の武士は、貧しさゆえ接待も致されぬといったん断るが、雪道に悩む僧を見かねて招きいれ、なけなしの粟飯を出し、自分は佐野源左衛門尉常世といい、以前は三十余郷の所領を持つ身分であったが、一族の横領ですべて奪われ、このように落ちぶれたと身の上を語る。
噺のうちにいろりの薪が尽きて火が消えかかったが、継ぎ足す薪もろくに無いのであった。
常世は松・梅・桜のみごとな三鉢の盆栽を出してきて、栄えた昔に集めた自慢の品だが、今となっては無用のもの、これを薪にして、せめてものお持てなしに致しましょうと折って火にくべた。そして今はすべてを失った身の上だが、あのように鎧となぎなたと馬だけは残してあり、一旦鎌倉より召集があれば、馬に鞭打っていち早く鎌倉に駆け付け、命がけで戦うと決意を語る。
年があけて春になり、突然鎌倉から緊急召集の触れが出た。
常世も古鎧に身をかため、錆び薙刀を背負い、痩せ馬に乗って駆けつけるが、鎌倉につくと、常世は北条時頼の御前に呼び出された。
諸将の居並ぶ中、破れ鎧で平伏した常世に時頼は「あの雪の夜の旅僧は、実はこの自分である。言葉に偽りなく、馳せ参じてきたことをうれしく思う」と語りかけ、失った領地を返した上、あの晩の鉢の木にちなむ三箇所の領地(加賀国梅田庄、越中国桜井庄、上野国松井田庄の領土)を新たに恩賞として与える。
常世は感謝して引きさがり、はればれと佐野荘へと帰っていった。
ーーーーーーーーーーーーというわけで、佐野源左衛門常世は加賀国に領地をもらっているので、その子孫が金沢にいるというのもうなずけるわけ。
元気な女将のおもてなしは、まさに佐野源左衛門常世から受け継がれたようなあったかさで、酔いお店を選んだよ。
ごちそうさまでした!
居酒屋割烹 源左ェ門
石川県金沢市木倉町5−3
電話: 050-3491-8459
********************
「一店豪華主義」と言いながら2軒目へ(^_^;)
2軒目には「大衆割烹 大関」を狙っていたのだが、こちらもお正月休みとは。。。
「すし食いねぇ!」を薦めてくれた飲み友さんが「大関もいい店だよ」って教えてくれていただけに残念だ。
子連れでも入れそうな居酒屋ないかなぁ~
と周辺を散策していたら、ぴょんさんが「ここ、いいんじゃない?」って言いながらずんずん店内へ。
決断はやっ( ̄。 ̄;)
おかげで店名もわからず、外観写真も撮らずに、なかに入っちゃったよ(笑)
店内の小上がり1卓だけ空いていた。
まるで我々を待っていたかのように。
「だいぶいろいろ品切れになっていますがいいですか?」と丁寧に確認されたが、2軒目なんで大丈夫👍
メニューを見ると金沢料理のオンパレードじゃないか。
ぴょんさんの"サカバセンサー"もなかなかやりおる✨
ここまで食べていない金沢おでんをいただこう。
車麩と堅豆腐はまだあるようだ。
金沢おでんらしいタネだね。
お正月らしく。
くわいの唐揚げ
そして、鴨の治部煮をワンスアゲイン。
食べ比べだ。
こちらの方がとろみはマイルド。赤巻が入って金箔入り。
私の好みはこっちかな。
次男はほんとに汁物好き。
たら汁をめざとく見つけたようだ。
私は「常きげん」で上機嫌。
店を出ると看板の灯りが落ちていた。
「ごいし奴2」っていう店名だったのね😁
香林坊からタクシーで宿へ戻る。
よしゃーいいのに・・・ホテルで飲み直す(笑)
明日は早起きするよ~!
ごいし奴2
石川県金沢市木倉町2−2 浅香ビル1F
電話: 076-222-4766
0 件のコメント:
コメントを投稿