鳥葬とは、遺体を野生のハゲタカ等がついばみ、骨となり、骨は陽光によって漂白される、という葬儀法である。
ゾロアスター教では、空気・大地・水などの自然を人間の遺体で穢してしまうと言った理由などで、土葬や火葬が禁止されている。
遺体をハゲタカについばまれるなど、現代の日本人にとっては、むごたらしく残酷な思いに駆られるが、それが人生最後の「功徳」となるのである。
ゾロアスター教について調べてみると、紀元前6世紀ごろには、古代ペルシア=今のイランで誕生していたようだ。
一般に「世界最古の一神教」とも言われ、ユダヤ教やイスラム教・キリスト教にも影響を与えたという。
アケメネス朝・ササン朝ペルシア等の中枢として隆盛したものの、その後、ムスリムにより迫害され、その数を減らしつつ、一部は「パールスィ」としてインドに逃れた。
現在の教徒数は、イランに6万人、インドに7.5万人ほどという。
驚いたことに、インド最大財閥のタタ・グループは、パールスィを基盤としている。
創業者はパールスィ出身で、教徒同士の堅固な結合と相互扶助もあって、貧窮する者がいない、とも言われた。
タタ・グループの特徴は、
・企業倫理は厳しく、汚職の多いインドにあっては異色
・カースト制度とも無縁で、実力主義
・社会貢献や労働者への適正な待遇
・教育、健康、コミュニティ発展などの分野で社会貢献活動
・8時間労働制(1912)、無料治療制(1915)、有給休暇制・事故補償制(1920)などを導入
など、先進的・西欧的価値観に通じるものがあるようだ。
一方で、鳥葬という教義も信仰するという。
鳥葬は、「沈黙の塔」と呼ばれる宗教施設で行われる。
遺体が石板の安置され、その施設内には限られた者のみしか入ることが許されない、という。
死者を弔いつつ、清浄なるものを不浄なる遺体で穢すことのないようにする聖なる存在である。
——少し高めの喫茶店、普段読まないカー雑誌と紀行記事、Wedgwood(ノリタケ?鳴海?)=高級食器にセットされた洋酒入りザッハトルテを頂きながら味わった非日常感でした——
※本文内のゾロアスター教の情報などについては、雑誌内記事、Wikipedia等を参考にして記載致しました。
筆者は、記載の内容・表現方法等について、誹謗中傷・侮蔑する意図がないことを改めて申し上げます。
筆者は、記載の内容・表現方法等について、誹謗中傷・侮蔑する意図がないことを改めて申し上げます。
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