この日の銭湯お遍路は、
西武多摩川線多磨駅の近く(歩いて2、3分くらいだろう)にある
「藤の湯」にやって来た。
西武多摩川線っ乗ったことある人少ないだろうなぁ~
ほかの西武線とまったく繋がっていない一匹狼みたいな線なので、
路線図のなかでも「飛び地」みたいになっているからね(笑)
駅前のコインパは高そうだったので、
朝日町二丁目交差点にある料金先払い方式のコインパ(2時間300円)に停めて
少し歩いた。
駅名の「多磨」だが、「たま」の表記は「多摩」の方が馴染みがあるが、
「多磨霊園」とか「多磨」と表記する。
どうにもややこしい。
そもそも多摩ってエリアはどこを指すのかすらその定義がわかりづらい。
三多摩地区なんてめちゃデカイし。
多摩市と奥多摩町なんてうんと離れてるしね。
多磨駅は東京外国語大学の最寄駅でもある。
ウィキペディアによれば、
外大が北区からここに移転してきた際に「東京外国語大前駅」に改称しようと
大学側から西武に働きかけたようだが、墓石業者が猛反対したんだとか。
多磨霊園のお膝元だものね・・・
キャンパスは藤の湯からもすぐだ。
さて、「藤の湯」の話に戻すが、
東京銭湯のホームページを見ると次のように紹介されている。
「ビジネスホテルと同じ建物にある銭湯。ジェット風呂があります。清潔で広いお風呂です。」
銭湯好きの方のブログを見ても、
やはりビジネスホテルとの一体型銭湯と書かれていてる。
ビジネスホテルとのコラボは、
これからの銭湯のビジネスモデルとしてはいいアイデアだなぁと私も思い、
興味津々で向かったのだが、どこを探してもビジネスホテルはない。
どう見ても、藤の湯の上ってマンションだよね~
「ドミ・プリミエール」って書いてるし。
なんともスッキリしない気持ちで中へ。
券売機制だ。
深い井戸水を使っているんだね。
フロント式でチケットを渡して男湯へ。
せまっ!
脱衣場が形もいびつでとにかく狭い。
それでもどうにかレトロな体重計が隅っこに置かれている。
ロッカーは100円投入し利用後に返却されるタイプ。
券売機とは別に100円玉を用意しておいた方がよい。
風呂場もかなり変形タイプ。
手前に2列洗い場が背中合わせで並び、奥に浴槽。
主浴槽とジェット2基、寝風呂2基があり、サウナや水風呂、銭湯絵もない。
それと1人しか入れないサイズの楕円形浴槽がひとつ。
これは薬湯なのか、水温はぬるい。
わりとシンプルでモダンな浴室で、
たしかにビジネスホテルにある大浴場の感じに似ている。
ドライヤーは1台。
洗面台横に置かれ、これがなんと無料。
帰り際、フロントのおねえさんに
「この上ってビジネスホテルじゃないんですか?」と聞いたら、
「数年前までそうでした・・・」との回答。
そうか、ビジネスホテル一体型銭湯は、
銭湯ではなくビジネスホテルの方が廃業してしまったのか。。。
多磨駅でビジネスホテルってのは経営が厳しかったのかなぁとあれこれ考えてしまうが、
藤の湯は次々とお客さんが入ってきて結構な客入りだった。
まず藤の湯のおとなりに立ち食いそば店。
外観からは店名がわからん(笑)
帰ってから調べたら「もも屋」と言うようで、
タクシーの運転手さんやガテン系ドライバーさんに重宝されている人気路麺店のようだ。
たしかにこのときも目の前にタクシー停まってたわ。
その「もも屋」のおとなりには「焼肉ホルモン だいこんや」。
ここ美味そうだな。
藤の湯の裏手の路地に行くと、意識高そうな居酒屋を発見。
「多磨酒仙 海らく」
杉玉がつり下がり、軒先には日本酒の酒瓶が並ぶ。
さかばクン的ストライクゾーンのお店かもな。
その海らくの少し前には文房具屋さん。
町の文房具屋さんもどんどん消えているよね~
石神井だと、石神井中学校の前の「つくし堂」くらいしか思いつかないもの。
その文房具屋さんのディスプレイに見事な富士山の絵が飾られていた。
銭湯で拝めなかった富士がここで拝めるとは(笑)
飲む、飲まないにかかわらず銭湯周辺の酒場をチェックするのって楽しいな。
これからは「銭湯」に加えて「フロ近酒場」情報ももっと載せていこう。
府中市朝日町2丁目27−20 ドミ・プレミール 1F
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