去年の大河ドラマ『真田丸』。
久々に全話欠かさず大河ドラマを観ました。
たいてい野球がはじまる春に大河離れしていってしまうんですが、
真田丸だけは2週間遅れのNHKオンデマンドでしっかり見続け、50話を堪能。
いままさに“真田丸ロス”のさかばクンなのです。
現代的な要素を織り交ぜた台詞回し、ウィットに富んだ掛け合いは、
実に三谷幸喜作品らしく、それぞれのキャラもいい味だしてました。
史実をきちんと踏まえつつ、
真田や各戦国武将のエピソードもしっかり取り込んでいるあたりは流石でした。
テンポが速いのも良かったんでしょうね。
本能寺の変なんて何分もなかったですよね。
一瞬でした(笑)
さて、今年の大河は『おんな城主直虎』。
井伊直虎が主人公ですが、『真田丸』の関ヶ原の戦いの場面でこんなシーンがありました。
高梨内記 「あちらにも赤備えがおりますぞ」
真田信繁 「向こうにもここに至る物語があるのだろうな」
徳川四天王である井伊直政の息子井伊直孝の軍勢に向けて真田信繁が発した言葉は、
次の大河へのエールを込めた印象的かつ三谷幸喜らしいニクい演出でした。
今年の直虎はどんな大河ドラマになるのか、楽しみです。
**********
年の瀬、ぴょんさんと次男と3人で房総旅行へ。
長女と長男はもはや家族旅行にはついてこない。。。
千葉県木更津市は母親の故郷であり、
私自身も幼少の頃に3年あまり市原市に住んでいた。
だから房総半島には幼い頃の思い出が詰まっていて土地勘もあるので、
旅行というと伊豆半島よりも房総半島に足が向く。
9時前に石神井を出て、高井戸ICから首都高に乗り、
西新宿JCTから中央環状線で大井JCTに抜ける。
そして、アクアラインを渡って千葉県へ。
アクアラインを抜けて千葉県上陸まで、なんと石神井から1時間を切った。
いやはや便利で近くなったものだ。
アクアラインもさることながら中央環状線の開通が本当に大きい。
さぁ、最初の目的地は、市原鶴舞ICを降りてすぐのところにある「市原ぞうの国」だ。
10時過ぎには着いちゃった。
よく旅番組などにも登場する、ゾウがメインの動物園だが、来るのははじめて。
聞けば平成元年に開園だという。
もう30年近くも営業していたのか・・・
高速すっ飛ばしてきたのは、11:00からのぞうさんショーに間に合うように来たかったのだ。
ゾウってこんなに芸達者なんだね。
ちょっとびっくりしたゾウ。
タイ王国からやって来ている象遣いのお兄さんたちかっこいい!
ぞうショーの司会も勤める、さゆり園長のキャラがかなり立っているように思うが(笑)、
だからこそ30年近くも頑張れているのだろう。
ゾウ以外の動物(アルパカやカピバラなど)もいるし、
ほぼすべての動物にえさを直接あげられるのは(もちろんゾウにも)楽しい。
次男はびびって腰が引けていたけどね。
思っていたよりも充実した動物園であった。
**********
「ぞうの国」は午前中だけで切り上げ、国道297号で半島中央部にある大多喜へ向かう。
大多喜には江戸時代には藩がおかれいていた。
また、大多喜というと天然ガスが噴出する地としても有名だ。
その大多喜のシンボルがこの「大多喜城」。
初代城主は本多忠勝である。
本多忠勝といえば、徳川四天王として家康の天下統一を支えた武将として名高いが、
『真田丸』で藤岡広、が演じており、強烈なインパクトを残した。
なので真田信幸(信之)の舅としてのイメージが強いかも知れない。
大多喜城は明治に取り壊されているので、この天守は昭和50年に復元されたものである。
長男なら喜んだと思うのだが、次男は城にまったく興味を示さない・・・
城を離れ、城下の町へ降りる。
いすみ鉄道大多喜駅に回送車両(300型)が停車していた。
いすみ鉄道は、もともと国鉄木原線。
大原と木更津を結ぶ計画だったので、「木」「原」線という名称になったが、
結局、大原から上総中野までしか開通できず、
国鉄久留里線上総亀山駅とつながることはなかった。
しかし、上総中野駅までは五井から私鉄の小湊鐵道が運行しており、
木原線と小湊鐵道を乗り継ぐことによって房総半島を縦断することが可能で、
木原線が第3セクターによっていすみ鉄道になった今もそれは変わらない。
私は(小学生?中学生?のころ)、この縦断を実際にやったことがある。
さかばクン、結構“鉄ちゃん”だったんですよ
大多喜駅
入場券いらずでホームの中まで入ることが可能で、
ホーム上には本多忠勝が待ち構えていた(笑)
駅舎にはいすみ鉄道グッズを販売するショップが併設されていて、
鉄道ファンにはたまらないアイテムが並ぶ。
私もここでキハ52系がデザインされたグッズをしっかり買ってしまった。
13時になろうとしている。
お腹がすいた。
大多喜駅前にあった「番所」というお店に入ってみる。
猪料理が名物なのかな・・・
いすみ鉄道グッズが飾られている。
おお!
藤岡弘、、9月に大多喜に来てたのかぁ!
うどん、そば、しょうが焼き定食といった駅前食堂らしい一般的なメニューと
猪を使った名物料理が並ぶ。
猪の焼肉丼、「十六丼」が看板メニュー。
猪=しし=4×4=16 だから「十六丼」なのね。
石神井某店の大将による謎かけみたいなネーミングだ(笑)
この時期の2週間ほどしかやらないという「幻の猪煮込定食」も店主からすすめられる。
「幻」なんて書かれちゃうと食べたくなっちゃうよ~
十六丼、猪煮込、どちらにしようか迷っていたら、
「十六丼に小さな猪煮込をつける定食もできますよ」と店主。
そう、それを待ってましたぁ!
即決だ。
猪は房総半島で農作物を荒らす害獣。
この害獣を名物料理にと考えたそうだ。
これはメニューにはさまれていた店主が掲載された新聞記事。
「これを読んでてくださいね」としっかりアピールも忘れない店主。
隣客が食べていた猪肉を使った猪餃子(380円)もオーダー。
猪の臭みはまったくなく、美味しい。
こちらは、次男が頼んだ猪カレー(980円)。
猪肉はカレーと一緒に煮込まないそうで、その方が美味しいんだって。
猪デビューの次男であったが、餃子もカレーもうまいうまいってばくばく食べていた。
そして、こちらが名物十六丼+幻の猪煮込の定食(1500円)。
十六丼には、もやしナムル・キムチ・温玉が添えられていて、
これを途中で投入しながらいろいろな味わいを楽しむようだ。
クセのない脂分の少ない猪肉。
こちらは赤身の部分を使っているのかな。
いっぽうの煮込は脂の多い部位を煮込んでいるようで、
味噌ベースの煮込みは濃厚な味に仕上がっている。
これ滅茶苦茶ウマイ!
次男も一口食べたらすっかり気に入ってしまい、半分食べられてしまった・・・
メニューのあった説明書きにしたがって食べ進めていく。
温玉投入。
あ、ぴょんさん忘れてた!
ぴょんさん、名物料理とかお構いなしの山菜うどん(笑)
駅前にぽつんとあるお店でふらっと入ったが、
地元のおじさんがうまそうに昼飲みしてて、とっても優しい雰囲気のお店だったな。
ゾウさんを観て、猪を食べて、なんかワイルドな一日だ(笑)
猪料理、ごちそうさまでした!
猪肉で精がついたところで、今日の宿へ向かうのだった。
番所
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜256
電話: 0470-80-1110
0 件のコメント:
コメントを投稿